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2021/06/09 ブログ

根源原因の追求の意味と方法

初めに

この文章は、セミナーをする時に受講の方々に最初にお話をする内容です。

解り難い所もあると思いますが、こう言う気持ちで施術に向き合っている事を御理解を頂けると嬉しいです。

宜しくお願い致します。

 

皆さんは、痛みが出現している部位が本当に悪いのか、この痛みが何処から来ているか、など考えた事がありますか?

言い換えれば、違う何処かの問題でその部位に痛みを発生させているとか、考えた事かありますか?

トリガーポイント研究所の佐藤先生の基本理念である4つの問題が絡み合って、全く関係の無い部位に痛みが出現してしまいます。ある先生は、90%以上の痛みはその部位の問題では無いと言われておられます。

そして、身体に影響の大きい問題から(部位)始めるという考え方です。

施術を行う上で最も大事なのは「根源の原因が何かを見つける事」です。

「痛みばかりを追っかけても、気持ちが良いだけで、楽にはならない」です。

どんなにすばらしい技術を習得しても、的確な根源の問題を診つけられなければ、空振りに終わってしまいます。いわゆる「宝の持ち腐れ」となってしまいます。時間をかけてあれこれと施術をしたが結果が出なかったという経験は誰にもあります。
また、検査法をいろいろ駆使したが、原因が掴めなかったという経験もおありでしょう。

そこで、筋肉の反射を使って、どこに原因があり、どこが阻害しているのかを的確に突き止める方法が求められます。

「TRA法」は患者さんが訴える症状の原因を短時間で突き止め、適切な施術が出来るようになるための「テスト法」です。それが出来れば凄いと思いませんか?

このTRAテストの凄い所は、誰が行っても、同じ検査結果が出るということです。経験の長い先生も、始めたばかりの先生も同じ結果が出ることです。これが筋肉反射テストです。

 

TRAテクニック(TrP-Reflection-Analysis)(トリガーポイント反射分析)とはCRAとAKの筋肉反射テストをつかう身体機能の評価システムです。

そして、CRAで分析し トリガーポイント研究所のテクニックや、皆さんの使われているテクニックやAK、オステオパシー、SOT等々で施術をすることにより、より正確な根源原因の追究が可能になり、適切で事故のない施術が可能となります。それがTRAテクニック(トリガーポイント反射分析)です。

 

 

 

まずCRAとは、

CRA(Contact Reflex Analysis)は、D.A パーソンドール(Versendaal)博士によって開発されました。身体の構造的、物理的、各臓器、腺、システム、および栄養ニーズを分析する簡単で安全な方法で、正確に健康上の問題の根源原因を特定するための手段です。 

身体の生体電気反射と筋反射を検査するカイロプラクティック技術です。これは身体の特定のポイントを他の身体のシステムと結びつけることにより、内部的に何が起こっているのかを調べます。これは分析と管理の手法であり、診断の方法ではありません。体の約75「リフレックス」のポイントを接触することによって、身体のシステムの機能を監視することができ、そして迅速かつ正確に健康問題の根源を明らかにし、本格的な健康問題になる前に問題を修正するための回答を専門家に提供するテスト方法です。

次に、AKとは

カイロプラクティックの数あるテクニックの中の一つで、この筋肉反射テストは1964年にジョージ・グッドハートD.C.によって発表され、未だに進化し続ける身体機能の評価・治療システムです。海外ではカイロプラクターだけでなく医師、医療従事者によって取入れられ確立された治療体系です。機能低下に起因する健康障害を改善するトータルなヘルスケア手法として注目されています。

筋肉・頭蓋・脊柱・骨盤などにチャレンジ(TL)と呼ばれる押圧を加え、指標とする筋肉の力が変化するかを確認するといった方法も用います(正常な筋肉なのに筋力が弱くなるとしたらそこに問題が…という見方です)。経絡にはそれぞれ対応する筋肉があり、その臓器や経絡の問題は対応する筋肉の弱さとなって現れてくる。これを内臓筋肉反射という。例えば、胃や胃経に何か問題があると大胸筋鎖骨部が弱くなる(そのため、AKでは大胸筋鎖骨部を胃の関連筋と呼ぶ)。このことは、筋肉の力の変化を調べることで、内臓や経絡の状態を間接的に知ることができることを意味している。なお、私達はパワーをみている訳ではありません。神経による筋肉の機能的なコントロール、つまり促進されているか抑制されているかといった視点からみているのです。

AKを開発者したグッドハート博士がカイロプラクターだったこともあって、AKは一般にカイロプラクティックの一分野、あるいは一流派と見なされている。だが、上記のようにAK(筋肉反射テスト)は指標が単純明快であると同時にカバーする範囲が広範囲に渡ることから、AKが母体となってさまざまな療法が生み出されている。あるものはAKをより簡略化し洗練させ(「O-リング・テスト」、「タッチ・フォー・ヘルス(TFH)」など)、あるものは心理学の分野(感情ストレスに焦点を当てた「スリー・イン・ワン(3in1)」など)、あるものは教育学の分野(教育現場で使われている「教育キネシオロジー(EduK)」、「ブレインジム」など)、またあるものはオカルティックな分野とリンクするなど、現在ではキネシオロジーは、カイロプラクティックの枠組みを超えて、「キネシオロジー」という別の大きな体系を形成しています。

 

 

筋肉反射テストは、

なぜ!人間の筋肉はセンサーとなりえるのか?
生体は、環境すなわち内外から作用する刺激にたいして反応することで、生命を維持しています。
生体に有害刺激(物理的刺激、有害物質、腐敗物質等)が加えられたときに、生体は自らを守るために逃避反応が生じます。必ず瞬間的に全筋肉の弛緩反射が生じます。脊髄反射の時も、筋肉の弛緩反射がされていないと危険な状態が生じた時に収縮反射は起こせない。
①体の検査部位に触れる(刺激を与える)
②その部位が障害部位であるならば、障害部位を保護するために生体防御反応が生じ筋肉系は逃避反応を示す。

次に、逃避の求心性神経インパルスが瞬時に起こり、大脳から運動神経インパルスが干渉される。

③脳は逃避反応を示します。(脳が一瞬収縮します)異常時に筋力低下、筋肉弛緩が生じる。
 一般には、新たな刺激を加えなければ、この逃避反応は刺激を取り去っても約20秒前後維持します。
④脳から筋肉への「力を入れなさい」という指示が脳の逃避反応により干渉され筋肉にうまく伝わらなくなります。
 その結果、筋肉に思ったように力が入らない状態になります。

 

インディケーター筋肉(指標筋肉)として肩グループ筋肉を活用します。

この理由は世界的にも使われている情報取得するための精度の高い筋肉であり、グループ筋肉のため疲れにくい、筋肉の力が反応する強弱がわかりやすい、筋肉反射テストを行うときの電気情報が脳と腕を行き来するときの関節が少ないため(肩グループ筋肉は単関節)情報漏れの誤差が、とても少なくなるためです。

 

 

『人間の筋肉は体の正確な情報を提供してくれる

 体に内蔵された精緻(セイチ)で的確な生体センサーです!』

 

ジョージ・グッドハート博士は、

 「身体はその構造・化学・精神状態のバランスが崩れた時に

      それを表現する「言葉」を持っていると言っている」

 

「身体は嘘をつかない。我々は、正しい方法で、

       正しい質問をしなければならない」